4.パリと南仏古代遺跡
3日目 「TGVとNimes見物」
2002.1.6 その2

 
 
 
 
Nimes(ニーム)

 
 Nimes(ニーム)は、古代ローマ帝国の交通の要衝として栄えた街で、2000年前に2万人以上の人口を抱えていたそうです。 またジーンズの生地であるデニム(Denim = de Nimes)の発祥の地だそうです。

 おぼろげながら考えていた予定では、TGVで到着後ニーム市内を1時間半ほど歩いて回り、バスで主目的のPont du Gardを見て、そのままアビニョンまで行って泊まろうと思っていました。 そこでバスセンターを探したのですが、駅の表示は市内バスのバス停だけ。 念のためと思ってYahoo!U.K.のMapで探しておいた地図に従って行ったものの、日曜だからか切符売り場は閉まり、乗ろうと思っていたバスも日曜運休のようでした。 そんなわけで着いたその日は市内を見て回り、翌朝Pont du Gardに行くことにしました。 行ったときはニーム駅は改修中のようで、グルッと回っていきましたが、改修が終われば駅とつながりそうです。
 ちなみにYahoo!U.K.ではイギリス国内はもちろん、独仏伊などヨーロッパ各国の地図も出てきます(Yahoo!Franceは、フランス語が読めないのと、文字化けがあるので使いこなせませんでした)。
 

ニーム市街図
私が見て回ったニーム市街の観光地など

 
 
 
 
 
 
 
Arenes(古代闘技場)

 
古代闘技場
古代闘技場

 
 南仏古代遺跡巡りの1つめが古代闘技場。 古代闘技場は紀元前1世紀に造られたもので、建造当時は奴隷同士や奴隷と猛獣の死闘が繰り広げられていたそうです。 その後は要塞や貧困者の収容所など経て、百数十年前からは闘牛が行なわれています。
 日本語の手書き解説文によると、現存する古代闘技場の中では20番目の大きさで、長径133m・短径101mのだ円形、最大24,000人の観客を収容していました。 保存状態では世界で最もよい部類に入るそうです。

 
古代闘技場(上部)
周縁部から中央部の眺め

 
闘技場内部の通路  冬場はちょっとなぁと思ったのが、このドーム。 冬季でも闘技場が使えるように、防風防寒ドームがかけられているんです。 まぁ街のど真ん中に、遺跡巡り客1日数十人だけの施設は置いておけませんよね。 週に何度か数千人は入るイベントでもやらないと、これだけの施設は維持できないのでしょう。 闘技場ドームの内部
内部の通路は
雰囲気たっぷり
ドームの内部
(普通の競技場と変わらない?)

 
 そんなわけでこの闘技場、古代遺跡としてよりもイベント施設としての側面が強いようで、ドームから周縁部に出るための表示はなく、また遺跡観光客の出口表示もありません(イベント用の出入口はきちんと表示されています)。 私だけでなく、外国人の人たちも迷ってました。 日曜日だったせいか、土産物屋(ミュージアム・グッズ・ショップ?)も閉まっていました。

 
 
 
 
 
Maison Carree(メゾン・カレ)

 
メゾン・カレ 列柱と天井の彫刻
メゾン・カレ
列柱と天井の彫刻

 
 西暦315年ごろに建てられた神殿。 メゾン・カレとは四角い神殿という意味だそうです。 見事な列柱が並び、いかにも古代ローマ遺跡といった重厚な雰囲気を備えています。 内部は現代美術の展示場らしいのですが、そのアンバランスがいいのかなぁ。

 
 
 
 
 
Office de Tourisme(観光案内所)

 
 観光施設を持つ街なら、ほとんどどこにでもある観光案内所。 日本だと駅構内とか駅前にありそうなものなのですが、ニームでは街の中心であるメゾン・カレのすぐそばにあります。 英語もしゃべれるので、ご安心ください。

 この案内所に寄ったのは、翌日のPont du Gardへのバスの時刻を教えてもらうためでした。 「I want to go to Pont du Gard」と中学1年生の英語をしゃべったところ、「Today?」と聞かれ、「Tomorrow」と答えたところ、バス停と時刻の説明を受けて、バス時刻表をもらいました。 バス停もバスの時刻もだいたい調べていたとおりでしたが、予定していたバスは案の定日曜運休でした。 またPont du GardからAvignon(アビニョン)までのバス時刻表もコピーしてもらいました。

 「Japanese?」「Yes」と答えると、よほど日本人が来る街なのか、日本語の立派なパンフレットをくれました。 表紙や一部を和訳しているだけでなく、本文はもちろん広告まで日本語です。 Pont du Gardの観光ガイド(これも日本語)までもらいました。

ニーム市の観光案内パンフレット

 
観光案内所のHPはこちら
(英仏語)

 
 
 
 
 
Temple de Diane(ディアナの神殿)

 
ディアヌの神殿 ディアヌの神殿
アーチの門 窓や柱の装飾

 
 ニームの町を潤す水源池フォンティーヌ庭園の片隅にあるのが、ディアヌの神殿。 神殿とはいわれているものの、本来の用途はわかっていないそうです。 涌き水の調整池を工事していたときに発見された古代遺跡の一つらしく、この他に共同浴場などもあったようです。 日本には江戸時代になってようやく伝わったアーチの技術(石橋)は、古代ローマ時代からあったんですね。

 
 
 
 
 
Tour Magne(マーニュの塔)

 
マーニュの塔 塔からの眺め
マーニュの塔
塔から眺めたニームの街並み

 
 フォンティーヌ庭園の裏山を上へ上へと登っていくと、その頂上にそびえ立っているのがマーニュの塔。 この塔も闘技場と同じ紀元前1世紀ごろに建てられ、当時は3階建てだったそうです。 現在は3階部は崩壊し、2階分の高さ32m。
 内部は空洞ですが、150年ほど前に造られた螺旋階段があり、有料で上まで昇ることができます。 最上部からは市内を見渡せ、古代闘技場も見えます(写真真中にドームが見えます)。 いい眺めでした。 水とかパンとか買って昇って、のんびりするのがお勧め(庭園付近にお店はありません、悪しからず)。

 
 
 
 
 
 真冬のヨーロッパは夜が早いんです。 夕方5時半には真っ暗です。 そんなわけで4時半ごろには市内見物を終えて、宿探し。 今回のようなブラリ旅のガイドとして有名な「○○の歩き方」に出ている、安めのホテルを2軒回ったのですが、シーズン・オフだったからか、観光案内所で紹介して(連絡して)もらわなかったからか、2軒とも閉まっていました。
 こんなことを全く想定していなかったわけではなく、最悪TGVでパリに帰ればいいやという考えもありましたが、一応安全パイとして考えていたチェーンホテルNOVOTELに入ったところ、泊まれるとのことでした。
 83Euro=10000円ほどと決して安くはありませんでしたが、Pont du Gardを見に来たんだから、と安心料込みと思って宿泊。 部屋は広い! シングルベッド2個にソファーを置いても十分広かったです。 この1泊は狭くてもよかったから、あとの5泊はもうちょっと広い方がよかったなぁ。

 
 
 
 
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