スペインとパリ
6日目 「寝台列車とミニカー」
2002.9.17 その1

 
 
 
 
 
寝台列車で大移動

 
 今回の旅行は、フランス(パリだけ)とスペインの2ヶ国を回ろうと計画していました。 パリ〜マドリッドは1,400kmもあり、飛行機でどちらかの国に入国し、2国間は飛行機で移動した上で、もう一方の国から出国というのが、ツアーに限らず普通のプランでしょう。 ところが、現在は日本〜スペインの直行便が就航していないため、往きのスペイン着は夜遅くて治安上ちょっと怖そう、帰りのスペイン発は早くて時間が有効に使えなそう、というジレンマがありました。

 そんな中で2003年2月の旅行に向けてスペインのガイドブックを調べていたところ、パリからマドリッド・バルセロナへの寝台列車「ELIPSOS」(エリプソス)があることを見付けたのでした。 夜の7時〜9時頃出発し、翌朝9時頃到着する行程で、寝ながら移動できるのです。 ちなみに、パリ〜マドリッドの列車は「Francisco de Goya」号、パリ〜バルセロナの列車は「Joan Miro」号、とスペインを代表する画家の名前が付けられています。

フランスとスペインの移動地図  4日目でご紹介したマドリッド〜バレンシア〜バルセロナの移動を含めた地図は、左の通りです。
 
区間 列車名
パリ〜マドリッド Francisco de Goya
マドリッド〜バレンシア Alaris
バレンシア〜バルセロナ Euromed
バルセロナ〜パリ Joan Miro

 縮尺がありませんが、パリ〜マドリッドが1,400km、マドリッド〜バルセロナが850kmです。 バルセロナ〜パリは資料がありませんが、1,100kmぐらいでしょうか。

フランスとスペインの移動地図
 パリは、リヨン(Paris-Lyon)駅の近くの、オステリッツ(Paris-Austerlitz)駅から発着します。 このオステリッツ駅は、TGVの発着はなく、客車やディーゼルカーのローカル列車を中心とした、列車本数が少ないのどかな駅ですが、風格のある駅舎です。

 
 
 
 
 
 
 
寝台列車「ELIPSOS」
寝台列車「ELIPSOS」

 
 寝台列車「ELIPSOS」は、RENFE(スペイン国鉄)とSNCF(フランス国鉄)が運行する夜行列車で、パリ〜マドリッド・バルセロナの他に、バルセロナ〜ミラノ(イタリア)とバルセロナ〜チューリッヒ(スイス)を走る列車もあります。
 
ELIPSOSのホームページ
ヨーロッパ鉄道旅行計画専門
(西・独・英・仏・伊語のみ)
白川 純氏のHP
(左端「特別列車」をクリック)

 料金は3グレード5種類の料金体系に分かれていて、一番いい寝台では個室にシャワーとトイレが付いているほか、食堂車でのディナーまで付いてきますが、一番先に予約が埋まるそうです。 かくいう私も「片道だけでも」とグラン・クラスを申し込んでみましたが、1週間前では土台無理な話で、往復とも2等の4人部屋でした。
 

グレード シングル ツイン 4人部屋 設備・サービス
1等(GranClass)
×
シャワー・トイレ付、夜朝食付
1等
×
朝食付
2等
×
×
 

 
 
 
 
 
切符の選び方

 
 ELIPSOSは、ジャーニー・トレインといって、乗車券と寝台料金がセットになった料金体系ですが、「ユーレイルパス」などの外国人向けのフリーパスを持っていると、割引料金が適用されます。 極端な話、一番いい寝台では 正規料金>(フリーパス+割引料金) となるほどなのですが、飛行機の格安券と同じで、適用される座席数は限られているそうです。 2等4人部屋でも、2万円少々が1万円ぐらいに割り引かれます。

 フランス・スペイン両国を通るので、本来であれば「フランス&スペイン・パス」というのを購入するところなのですが、「フランス・レイル・パス」、「スペイン・フレキシー・パス」のどちらかだけでも、「ELIPSOS」で両国にまたがって乗車できるという特例があります。 今回はスペイン国内の移動もあることから、「スペイン・フレキシー・パス」を選びました。

 「スペイン・フレキシー・パス」を例に取ると、3日〜10日用と1日刻みで有効日数が設定されています。 3日〜10日用といっても連続で使う必要はなくて、使用開始の証明(バリデート)を受けてから2ヶ月の間に、バラバラと使うことができます。 また19:00を以降に発車する列車は、翌日の日付で乗車できるので、夜行列車に乗る場合でも、2日分の有効日数を使わなくて済みます。

 そんな風に調べた結果、「スペイン・フレキシー・パス」の3日用を購入しました。 それに2等4人部屋の割引料金を足して47,000円ほど、これに4日目の特急の割引料金を足して、鉄道料金合計で57,850円でした。 ちなみに日本の似た条件(東京〜宮崎〜鹿児島〜熊本〜東京を周遊きっぷでB寝台に乗車)で計算してみたところ、60,000円ほど。 だいたい同じぐらいの値段ですね。

 なお設定日数や効力などの詳細は各フリーパスによって異なりますので、以下のHPなどでお調べください。 また乗り方によっては、フリーパスよりも別々に切符を買った方が安い場合もありますので、いろいろ計算してみてください。 ちなみに今回の場合は、パスにしたことで5〜6,000円安く済んだようです。
 

地球の歩き方旅プラザ
Rail Europe(英語)
ヨーロッパ鉄道旅行計画専門

 
 
 
 
6日目その1
 寝台列車で大移動
6日目その2
 ELIPSOSの車両
6日目その3
 ミニカーの収穫

 
 
 
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