8.ドイツとアルプス越え
2日目 「アルプス越え」
2003.12.15 (その2)

 
 
 
 
 
 
ループ橋

 
連続写真その1  ループ橋とは、ループ(輪)を描きながら上る(または下る)橋のことで、高低差を稼ぐために設けられます。 ショッピングセンターなどでグルグル回りながら、屋上の駐車場に上ったり下りたりするスロープみたいなもので、山間部の道路ではときどき見かけます。 有名なものでは、伊豆の天城湯ヶ島町にある国道414号の河津七滝(かわづななたる)ループ橋や、九州の宮崎・熊本県境の国道221号の人吉ループ橋・えびのループ橋などがあります。 実は私はループ橋好きでもあります。

 道路の話はさておき、日本国内の鉄道でも山間部にあるのですが、道路と違って回転半径を大きくとる必要があるため、大部分がトンネルに覆われていて、登り切ったらさっき走っていた線路が下の方に見えた、というところばかりです。

 しかし、このループ橋は違います。 トンネルに全く覆われていなくて、その全てが見えるのです。 左の写真では、電車はアーチ橋の橋脚の間を通り抜けた後、橋の奥で左に向きを変えて、ついさっきくぐった橋を左から右へ渡っていきます。 下手な落書きですが、下の絵を見てもらうと、おわかりいただけると思います。

連続写真その2
連続写真その3
連続写真その4 ループ橋の概略図
連続写真その5

 
右カーブを描きながら橋脚の間へ ループ状になっています
右カーブを描きながら橋脚の間へ ループ状になっています
 
 橋の全景を撮ることはできませんでしたが、このループ状の石橋は9連アーチで、全長は107mもあります。 この橋を少し上った最寄り駅Brucio(ブルシオ)駅から、山を下ったイタリア国境のTirano(ティラノ)駅までの約7kmの間に350mの標高を下るそうで、単純に計算しても平均で1kmに50mも下るかなりキツい勾配(5%)です。 この橋を含むアーチ部分の勾配はわかりませんが、局所的に7〜8%ぐらいはあるのかも知れません。 参考までに、普通の線路では一番キツい勾配で3%ぐらいです。
アーチとループ S字カーブ そびえる橋脚
アーチとループ S字カーブ そびえる橋脚
 

 
 
 
 
 
Brusio(ブルシオ)

 
ブルシオ駅 電車が坂を下ってきます やっと来た電車
ブルシオ駅 電車が坂を下ってきます やっと来た電車
 
 登り坂をエッチラオッチラ戻って駅に着き、10分ほどで来た電車は反対方面だけ。 しかも見たことのある車掌と思ったら、さっきの電車の帰りでした。 駅に貼ってあった時刻表を良く見ると、乗ろうと思っていた電車は10月何日までの運転とか。 トーマスクック(ヨーロッパ時刻表)には書いてなかったのに。

 そんなわけで、さらに50分待ち続けました。 しかもティラノ駅で乗り継げるはずの電車に乗り継げず、ミラノ着は予定の2時間後になってしまうことに。 スイスではよくあるのか駅の待合室は郵便局なのですが、小さな集落なのに客がよく来ること。 チャオという挨拶が飛び交っているのを聞き、イタリア語圏に来たことを実感しました。


 
 
 
 
 
ループ橋を行く

 
 ループ橋を30分以上撮り続けていたのに、駅で1時間以上待ち続けることになってしまったため、電車に乗ったときには忘却の彼方。 ボーッと車窓を眺めていたらループ橋が現れて、慌ててカメラを取り出しました。
連続写真その1 ループ橋を望む丘の上に来ました。
連続写真その2 一番前の電車がループ橋にさしかかりました。
連続写真その3 ループ橋を渡り始めました。
連続写真その4 後ろを振り返ると、赤い電車に引かれた貨車が後ろに連なって、ループ橋を渡っています。
連続写真その5 後ろの貨車もループ橋を渡り終えようとしています。
もうすぐループ橋の橋脚の間をくぐります。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
ベルニナ急行
ループ橋
イタリア入国

 
 
 
 
<< 2日目
ドイツとアルプス越えMAIN
おクルマの間MENU
空を飛んでの旅
掲示板

 
SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送